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2/18 Young探鳥会 葛西臨海公園

今日はヤング探鳥会に参加してきた。葛西で行う探鳥会に参加するのは3年ぶりだ。

今回は50名程度の参加があった。テスト明けだったことも手伝ってか若い学生と社会人になって間もないという方が多く、働き盛りの社会人の方は少々少なめ。葛西臨海公園は女性にウケるのか?歴代担当も女性が多く、今回も女性の参加者が多い印象だった。ディズニーランドが近いからなのか?デートスポットだからなのか?ちょっと不思議だ。

昨晩の雪が嘘のように晴れ渡り、小春日和といった陽気にあてられながら公園を歩く。色々な所で言われている通り、今年は冬の小鳥が少ないため、以前は見られたトラツグミやキクイタダキ、ビンズイといった鳥達がおらず、全体にスカスカといった印象。

初心者の方が多かったため、キジバトやメジロ、ヒヨドリなどをじっくり見る。

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キジバトアップ

海に出るとスズガモ、ハジロカイツブリ、ホオジロガモほかがのんびりと浮かんでいた。海を見ているとひたすらに眠たくなるような陽気。なぎさにはトビ、ミサゴ、ハヤブサ若、チュウヒが飛んだ。

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ハヤブサ

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変な行動をするオオバン

午後は西なぎさへ。
西なぎさは風が強く、スズガモやハマシギ、カンムリカイツブリはいたものの少し見る気が削がれる程だった。

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その後再びフェリー乗り場で鳥合わせ。
さらにその場で、お茶会をし、写真に機材に、鳥に、保全に、と話題が飛び交い……帰るかと思いきや、ダイヤモンド富士を狙って日暮れまで張ることに。

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しかも、ダイヤモンド富士とはならず、ちょうど大室山にめがけて日が沈むというオチ着き。
ボチボチ帰ってこい、と富士山に呼ばれている気がした。残り1ヶ月半で戻ります。
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2012年02月18日 | Comments(1) | Events

大型野生動物の管理システムの構築 ~クマ,シカ,イノシシとの共存を目指して~

そのⅡP7071165.jpg


Rapid change in the management goals for brown bear in sweden
from conservation to population


スカンジナビア半島のクマは27年間もの調査が行われてきた。基本的にはメスを対象に個体が生まれてから死ぬまで行動を追跡し、さらに小熊も捕獲して個体識別する。こうして5世代以上にも渡るクマの血縁関係が解明されている。この他に狩猟に基づく捕獲個体の情報収集や猟師からの目撃情報の収集、糞をもとにしたDNA解析によって個体識別を行うことで個体数のモニタリングを行っている。

スウェーデンでは1647-1892年にはクマの捕獲に報奨金を出す制度がとられていたが、狩猟者がクマの減少を実感するほどに個体数が減少してしまった。そのため、一転して保護政策がとられた。そして、クマが再び増加するようになると1950年代には狩猟が解禁された。ただし、安定的な個体数の管理を目標にはしていたものの、個体数の過小評価いよって、クマは6年間で倍増、その後8年間でさらに倍増してしまい、現在では強度の捕獲によって個体数の釣り合いが保たれている。ただし、人身事故がでさらに増加しており、国民感情としてはクマの増加を受け入れられなくなっている。そのため、2009年には政府がクマの保護から安定的な個体数管理へと再度施策を転換した。一度は絶滅しかけたものの、保護政策の成功によってヒグマは急激に増加した。さらに、保護政策が継続されたことでクマの個体数は人間の生活に影響するほどになっている。

このような事態に対する政策の変換は国民の意識に大きく影響され、結果として地域密着型の対応へと移行している最中である。


Status problems and perspectives management of wild dear in europe


シカの管理の体制にはヨーロッパの中でも多様な形態がある。これは各国に生息する生物の種や亜種の違いだけでなく、文化的な背景(法や歴史)を反映しており、どのような場所でも共通して最善策となる方法はないことを前提として考えたい。
そもそも野生動物が誰のものであるか、という意識が国によって異なっており、フィンランドやオランダでは国有だとされている。それに対して、オーストリア、イギリス、ノルウェイ、ベルギー、ドイツ、スペインでは基本的に無主物であると考える。このような違いは当然野生動物の施策に反映される。さらには、狩猟が推奨される国や忌避される国がある。狩猟者は少数派でも反対意見をもたれることはない国や狩猟が完全に禁止されており、管理の目的のみで補殺が許可される国もある。これらの違いが存在することは、問題解決のための管理の効率化だけでなく、社会的に納得できる制度と狩猟の正当な理由を定める必要があることを端的に示している。

欧州には狩猟に対する4つのモデル(Yves Leccocq's 4model of hunting)が存在している。
●Northern Europe
 楽しみと食糧調達が主な目的であり、狩猟は人気がある。
 人口当たりの狩猟者の割合がとても高いのが特徴(1/20)。
 ただし、欧州全体で徐々に減少傾向にある。
●Central Europe
 長い歴史と厳格なルールがに基づいて過度な狩猟の管理が行われている。
 主に有蹄類を対象としているが、比較的狩猟者は少ない(1/300)
 狩猟の目的としては、トロフィーが重要視される。
 すべての狩猟者が狩猟団体に属する。
 ドイツ、オーストリアなど
●Ango-Saxon model
 スポーツとしての紳士的な狩猟。
 捕獲をする行為自体を楽しむ。上流階級的な遊び。
 プロによる管理が行われている。
●Southern Euroean model
 フランス スペインなど。
 社交行事的な狩猟と生息地に着目した管理が行われている。
 広く狩猟が理解されており、比較的狩猟者の割合も高い(1/40)

さらに、狩猟者の体制にもさまざまな形態がある(割愛)。さまざまな狩猟の形態があるが、ヨーロッパ全体で共通して狩猟者の高齢化(平均53-56歳)と減少が起きている。その一方で、有蹄類の増加は続いている。


Status problem and management perspective of wild bord in Europe

イノシシ海を渡り、カモメの巣を襲うかと思えば山の頂上まで生息している。イノシシはヨーロッパ全土で個体数は基本的に増加傾向にある。中でも、ベルリンではイノシシの都市化が起きており、市内に8000-10000頭のイノシシがごみを漁って生活している。Balceronaのプールをイノシシが泳ぐ光景も目撃されている。イタリアでは、産業の変化にともない、都市部への人口流出が起きている。その結果、農村は人口減少率が25%にも達しており、森林が拡大し続けている。さらに、保護区が増え、国土の11%が保護区となってしまっている。このほか、有蹄類を意図的に放逐してきた歴史もある。このような背景からイノシシの増加は止まる気配がない。イノシシが好む作物をつくるようになったという、農業の変化も増加に影響しているだろう。森林の餌資源としてはカシやクリが重要だ。また、イノシシは雪の中を移動しないことや、森林の生産性の指標として適していることから、個体密度と気温とには正の相関が認められる。イノシシは氷河期に南ヨーロッパの限られたレフュージアに分布がとどめられており、その後、北へ分布を拡大してきた経緯がある。そのため、イタリアのみ独特なmt-DNAハプロタイプを多く保有している。さらに、イタリア周辺ではAsia豚の遺伝子浸透がおきている。

オオカミについてみてみると、イノシシが多いほど、オオカミはイノシシを多く利用する傾向がみられる。ただ、オオカミによる
イノシシの捕食は幼獣を中心に、イノシシ個体群の5.7%程度でしかない。実はハンターがイノシシ個体群の53.4%を捕獲している上に、成獣をとることを考えると、オオカミとハンターは異なる方法でイノシシの個体数調整に寄与しているとはいえ、
ハンターの負うべき役割は大きい。

イノシシによる被害総額は8000万ユーロを超えるほどであり、実際イタリアとフランスでは被害の8割がイノシシよるものである。保証額の支払いは増加しており、イヌ科の保証額よりはるかに多い。対策として防除柵、電気柵、爆音器の設置や駆除捕獲、人口給餌などが行われる。ただ、柵はあまり有効でない場合があり、被害と捕獲頭数に関係性はない。そもそも人口給餌は個体数の増加を招くだけ。効果的にな対処法が求められる。国ごとにイノシシ猟の期間や方法は異なっており、犬を使った巻狩り、餌付けをしておびき寄せて夜撃ちを行うなどの方法で年間170万頭が補殺されている。ただ、どの国でも狩猟者の減少が起きており、今後が危惧される。
2012年01月25日 | Comments(1) | Events

大型野生動物の管理システムの構築 ~クマ,シカ,イノシシとの共存を目指して~

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大型野生動物の管理システムの構築 ~クマ,シカ,イノシシとの共存を目指して~ の初日に参加してきた。うちの6代目代表が頑張ってtwitterで完全に実況中継していたので、いまさら何を書いても、と思いつつ一応、会場で打ったメモをblogにも挙げておくことにする(twitterは#jugainoko)。会場での公演のほかに個人的に思いついた関連事項を混ぜ込んでいるため、講演内容とは少し違います。youtubeなどでも公開するということなので、正確な内容を知りたい方はそちらの参照をお願いいたします。

昨今、獣が爆発的に増加するなかで、人と獣との軋轢をどう解決すべきかという大きな課題がある。今回のシンポジウムは我々「野生動物との闘争的共生」を担ってきたトップバッターの国内外の専門家を招き、日本と欧州の取り組みを比較するとともに、今後日本がどうしていくべきなのかを議論する。「保護」以上に「管理」という部分を強く打ち出した、農工大だからこそできるシンポジウムであると強く感じた。


日本の狩猟と野生動物管理の変遷と現状

一般的に日本人は農耕民族であると考えられているが、本当にそうだろうか。近代までアイヌは狩猟を生業としていたし、東北を中心としたマタギの文化がある。西日本ではイノシシ猟が脈々と続いている。少し歴史を振り返ってみると、江戸時代には、狩猟は特権階級だけが行う行為であり、原則禁猟だった。それでも、山間部では獣害対策のために銃を借用できる制度があり、農民が獣を撃っていた。その後、明治維新が訪れるとそれまでの禁猟の反発で乱獲や事故が相次いだ。これに伴い、鉄砲取締り規則(1872)といった法整備が一気に行われた。さらに、戦時中には軍部による毛皮の供給のための捕獲が各地で行われた。これは学校で毛皮確保のためのウサギ飼養が推奨されたことに重なる。そして戦後には、保護政策が中心となり、1950鳥獣保護区 1963鳥獣保護法が整備される。こうして野生動物の保護が中心となった現在、我々は野生動物による逆襲を受けている。現在、獣害問題に立ち向かうために、主に二つの施策がとられている。

1999特定鳥獣保護管理計画制度 
・都道府県による科学的管理計画・財政的な支援はほとんどない・低迷

2007鳥獣被害防止特措法
・市町村による防除や駆除に補助金・被害防止計画を作成するための専門知識・技術は確保されていない
・形は作っても、捕獲の担い手がいない

制度は作っても、保護管理の担い手をどう育成していくのかが大きな課題である。では、捕獲の担い手をどうするのか??
一般狩猟者の数を維持しつつ、地域に根付いた専門的捕獲技術者を育成、配置、雇用する必要があるだろう。ただし、狩猟者人口の減少と高齢化に伴い、一般狩猟者に依存する現在の制度は崩壊する可能性が高いため、専門的捕獲技術者と一般狩猟者を分けて考えるべきだろう。まずは、各都道府県や道州制ごとに教育拠点を作る必要がある。行政・研究機関・大学が連携してハンティングスクールを設置してはどうか。さらに、二つの期間に分けて対策を考える必要があるだろう

phaseI:短期的に個体数削減 緊急的に組織された民間団体で対応、技術に習熟した一般狩猟者の利用、同時に人材の育成を行う。
phaseII:中長期的な持続的管理 新たな担い手による管理。公有林の技術職員、森林組合、捕獲業者(民間)などが担い手になれないか。


クマ類の管理と現状

クマは1940年代まで狩猟資源として利用されていた。さらに、明治以降には外貨を獲得するために一部地域では過度な捕獲が行われる。このようなことから、主に西日本では地域的な絶滅や分布の縮小が起きてきた。一方で近年、クマと人の軋轢が生じており、東日本では絶滅回避と被害防除・西日本では絶滅回避を目的とした保護管理計画が策定されている。特に、2004年以降は顕著な大量出没と大量の駆除捕獲が起きておりクマの個体群の維持と被害の抑制という二つの相対する課題に取り組まねばならない。クマとの軋轢としては主に、農林業被害・人身事故・精神的被害があげられる。地域レベルでは、人身被害を最小限にするのが前提であり、大量出没時に顕在化するクマ出没への対応、被害防除対策支援といった事業展開が必要だ。広域的レベルでは、そもそもの目標のモニタリング体制の混乱が起きている。継続可能なデータ収集ができていない。クマの行動に対して、どのようなスケール設定で対応していくのかが不明確である。適切な調査法とは何なのかが分からず、推定原理と推定手法が統一されていないのが現状であり、検証可能な方法がないことからクマの個体数変動は正確にモニタリングできない。
兵庫県ではそのようなクマの対策に先進的な試みを行っている。専門家(森林動物専門員)の雇用と拠点の設置を行っており、さらに被害と補殺の両方を減らすことを基本方針としている。広域から寄せられる目撃情報を一元管理し、社会的な不安に応えるデータを提示する。さらに、対応判断の根拠を常に示している。例えば、カキの木をなくすとクマの出没は大幅に減少することを生態学的背景をもとに客観的に示し、被害の情報収集を即座に対策につなげている。



ニホンジカの管理の現状と課題

人とシカとの歴史は捕獲、保護、爆発的増加の三つの期間からなる。
1940年代には過剰捕獲が起き、禁猟政策がとられた。その結果、1990年以降にシカは爆発的に増加し現在もその勢いをとどめることがない。1994年以降に、ようやくメスジカの捕獲解禁され、1999年には特定鳥獣保護管理計画が策定されたが、シカの管理の歴史は、まだたった12年あまりであり、始まったばかりであるといえる。
過去25年でシカは70%も分布を拡大し、全国の自然公園の半分で自然植生被害が発生している。この理由はオオカミの絶滅、拡大造林と牧草地の造成、狩猟者の激減、耕作放棄地の激増、暖冬など様々な物があるが、このような問題はどれも北半球の各国に共通だろう。

人の手による個体数管理の問題点として個体数の過小評価・フィードバック管理ができていない・広域管理の仕組みが欠如していることがあげられる。このため、野生動物の管理には、管理計画策定、管理の実行、モニタリングの実施、計画評価を繰り返す順応的管理が何よりも重要であり、試行錯誤を繰り返すしかない。ただ、これまでの経験から我々が学んだことがある。それは、保護の成功が個体数の増えすぎにつながることや、不確実情報(生物の正確な個体数は絶対にわからない)に基づく管理にはモニタリングが必要であること、個体数は過小評価しがちであるために予測通りの捕獲数では増加を抑制できない事態が間々発生すること、メスジカの強度捕獲によって個体数削減は可能であることなどである。さらには、広域と地域の二つの視点による連携が必要であり、これらを担うための狩猟者の維持と捕獲従事者(専門家)の育成が早急に望まれる。



イノシシの管理の現状と課題

かつてイノシシは本州以南に広く分布していた。しかし、明治・大正期にイノシシが激減した。これは、急激な人口増加に伴う土地利用の変化(焼畑・薪炭林)、野生動物の捕獲の解禁に伴う乱獲などによると考えられる。その後、イノシシは分布を回復させてきている。これには様々な要因が影響している可能性が考えられるが、捕食者の欠如(明治時代にオオカミの絶滅・間接要因)、積雪の減少(一部地域では影響しているかもしれない)、捕獲の規制、土地利用の変化(広葉樹林伐採から4-50年経った薪炭林や耕作放棄地の増加、竹林の放棄)によるかもしれない。日本では、エネルギー革命に伴い、薪炭林の放棄され自然に植生が回復してきている。また、農業の効率化が米の自給率を高めた結果、減反政策がとられて水田放棄地が増加したほか、農作物の輸入規制緩和に伴って果樹園の放棄が起きるなど、人間が農林業のために利用していた空間を獣に明け渡してきた歴史がある。

イノシシの獣害対策として、特定管理計画が33程度の都道府県で策定されている。しかし、実際には行政資料の整理が中心であって、生態学的な情報の利用や、どう現場の管理に生かすのか、といった視点が欠如している。考えてみると、そもそもイノシシにとって好適生息地は日本全土に非常に多い。捉え方を変えれば、イノシシの生活圏に人間が割って入って農業をしているのが日本の現状だといえる。そのため、被害をなくすためにはフェンスをつくる、補殺することでバッファーゾーンを守ることで人間領域と自然領域の区域わけ(ゾーニング)を行うしかない。

イノシシの管理において忘れてはいけない視点として、一年に多回出産すること、初期死亡率が非常に高いことがあげられる。イノシシは基本的に一年中発情しているのだが、何らかのイベントによって発情が止まることがあるという生物であるため、繁殖時期の大きな年変化や繁殖回数の年変動が想定される。そのため、ある時点での個体数のみにこだわることは、誤った管理を促す可能性があり、危険だと考えられる。このため、詳細な週齢査定技術の普及が望まれる。イノシシの無発情期間を把握すれば、生存時間解析にかけることができるため、直接的に個体数の正確な変動を予測することができる。



とりあえず、そのⅠでした。
2012年01月24日 | Comments(0) | Events

1/14 「生態学者の多様なキャリアデザインNGOで活躍する生態学者たち」

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今日は、生態学会関東部会の公開シンポ「生態学者の多様なキャリアデザインNGOで活躍する生態学者たち」に参加してきた。今回のシンポジウムでは、各NGOの行っている事業内容の説明、生態学のスキルが現職にどのように生かされたか、自身のこれまでの経歴といった3つの話題について、Conservation International、Birdlife international、日本自然保護協会から各一名の講演があった。

各団体の御活躍は、割愛させていただくとして、基本的には、「文章能力、英語力、論理的思考」が博士卒就職に期待される能力であるとの印象を持った。手に職をつけると言う意味では統計・空間解析(GIS)などの技術が生かされる場合も間々あるようだが、むしろ研究を行うことで培われるであろう基本的な人間力(コミュニケーション・自主性)のほうが重要なのかもしれない。どのNGOもマンパワー不足であり、新人を育て上げる暇はないので、基本的な社会スキルのない人を採用をするのは結構厳しい、という話もあった。NGOだけでなく、環境コンサルでも、原則として新卒は採用しないという会社が増えているので、中途採用ばかりになっていく背景はそんな所にあったのか、と納得した。研究室や学会という非常に限られた場所での知見をもとに就職を考えると視野が狭まりすぎるのは本当に実感することなので、このようなシンポジウムが開かれたのはとても意義深いことだと思う。博士号を取得しても、「カッコイイ」社会人になれます!というのが、今回受けたメッセージのように思う。

ポストポスドク問題が叫ばれ続けている昨今、どのようにして自身のキャリアを積んで、稼ぎを得るのかというのは緊急の課題である。博士漂流時代、ホームレス博士とった本がベストセラーになったり、博士が100人いる村なんてものが取り上げられたりもする。分野によって状況は違うのだろうが、僕の分野では研究職につくのはオリンピックで金メダルをとることくらいの難しさだとよく例えられる。そのため、明日を考えると頭が重たくなるから考えない、といった学生も多い(これぞニート博士候補生)。

でも、結局、何をしてお金を稼ぎたいのか?

ということを真剣に考えないことが、「研究室を運営したいのではなくて、研究をしたい」、「独立した研究職を増やすのではなく、研究支援職を拡充してほしい」という、なんとなくピンボケした意見につながるのかもしれない。
2012年01月14日 | Comments(0) | Events

大型野生動物管理システムの構築~クマ、シカ、イノシシとの共存を目指して~

Wildlife managementのどでかいシポジウムがあるので、紹介。

文部科学省特別教育研究経費(連携融合事業)国際シンポジウム
「大型野生動物管理システムの構築~クマ、シカ、イノシシとの共存を目指して~」
日時:2012年1月24日(火)および25日(水) 東京農工大学農学部本館講堂

<プログラム>

24日
8:30 受付開始
9:00~ 9:30 開会挨拶・趣旨説明
第1部 日本の大型獣管理の現状と課題
9:30~10:00 「日本の狩猟と野生動物管理の変遷と現状」
         伊吾田 宏正(酪農学園大学講師)
10:00~10:30 「クマ類の管理の現状と課題」
         横山 真弓(兵庫県立大学准教授)
10:30~11:00 「ニホンジカの管理の現状と課題」
         梶 光一(東京農工大学教授)
11:00~11:30 「イノシシの管理の現状と課題」
         小寺 祐二(宇都宮大学農学部附属里山科学センター特任助教)
11:30~12:00 議論
第2部 ヨーロッパの大型獣管理の現状と課題
13:00~14:00 「ヨーロッパにおけるクマの管理の現状・課題・展望」
         Prof. Dr. Jon Swenson(Norwegian University of Life Science, Norway)
14:00~15:00 「ヨーロッパにおけるシカ類の管理の現状・課題・展望」
         Dr. Peter Watson(The Deer Initiative, UK Director of Northern Range)
15:00~15:20 (休憩)
15:20~16:20 「ヨーロッパにおけるイノシシの管理の現状・課題・展望」
         Prof. Dr. Marco Apollonio(University of Sassari, Italy)
16:20~17:20 質疑応答
17:20~17:30 中締め挨拶

25日
第3部 総合討論
     8:30 受付開始
9:00~11:50 総合討論
11:50~12:00 閉会挨拶

※参加費無料。どなたでもご参加いただけます。
2012年01月10日 | Comments(0) | Events
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